ばたぴーの部屋 〜「戦慄の王女」アルバム評〜

お客様:Naoさん&ジョン、そして、ご隠居さん
*ばたぴー:mamiのPostpet。ミニウサギ・オス
*Naoさん:John をこよなく愛する、ディーコン教(狂)広島支部会長(^^;)
*ジョン:NaoさんのPostpet。ミニウサギ・残念ながら(?)オス
*ご隠居さん:この冗談企画に箔をつける深い知識を一人語りしてくれる、謎のヒト


Knock Knock…

mami:お、誰か来た。早く出て。
ばたぴー:mamiが出てよ〜。僕今踊ってるんだから。(ポカッ)
あっ、殴ったなこのぉ!
逃げてやる。(ぴょんこぴょんこ)
mami:待たんかこらぁー!

Naoジョン:あのー。

ばたぴー:うわあ、ジョンじゃないか。良く来たねえ。嬉しいなあ。
ね、今日は何する?
先におやつ? それともお風呂? 背中流そうか?
mami:…ジョン、ばたぴーが悪さしたら殴っていいから。
すみませんねえNaoさん。
全く誰に似たのやら。
Nao:いえいえ。2匹ともオリジナルは一緒ですから。(^^;)
今回プレーヤーに入れたのは…*Queen (戦慄の王女)*
mami:いつ頃聞きました?
Nao:このアルバムは、はじめて自分で買ったアルバムなんだけど出会ったのは
多分2枚目ですね。
っていうのも、最初にアルバムとして聴いたのは、知人に借りた
「The Game」だったんですよ。で、それをきっかけにはまって、
自分でもアルバムを揃えようと、早速レコード店に行ったと。
mami:偶然ですね〜。 私も「The Game」が初アルバムなんです。
それで、やっぱりこれが2番目かな…。
Nao:え?そうなんですかぁー!やっぱ、同じジョンファン同士だけあって、
スタート地点から一緒なんですねぇ。目の付け所が一緒というか。
mami:実は初めて聴いたのはブートの「BEST SELECTION」ってやつだったから、
「The Game」ではまったとは言えないけど。あ、「BEST…」ってのは、
「NEWS OF THE WORLD」までの選曲なんです。

Nao:全体の印象としては、「重い」…「Heavy」って言葉が一番はまるかな。
音がたくさんあって、とても密度が濃い感じ。
mami:確かにねえ。「The Game」の後だから余計にね(笑)
私も「BEST…」の印象の方が強かったから、聴いた途端に
「これ!これやがな〜!」って嬉しかったです。「BEST…」は結構
ポップな曲も多かったけど、ロックンロールしている曲の方が好きだったし。
Nao:なるほど。私は逆に音がこもってて、さっき言った様に重い感じを受けたから
最初はあまり好きじゃなかったですねぇ。

1. Keep Yourself Alive
Nao:イントロの「じゃかじゃかじゃんじゃか・じゃかじゃかじゃんじゃか♪」っていう
ギターの音が回転して聞こえて「おっ」て思った記憶が。
mami:ロックのギターって、やたらうるさいだけやんと思ってたけど、
彼の音はじゃかじゃか鳴ってもどこかマイルドな感じしません?
育ちが出るのか、性格がでるのか(^^;) あと、中間のドラムもいいですよね。
Nao:うん、カッコイイですよね。みんなまだ若くて、
とてもエネルギーが溢れてる。フレディの声が初々しくて良いですねぇ〜♪
ジョンも頑張ってびしびし弾いてませんか?
mami:きりっと、というか、ぴしっと、というか…鞭のような声。
ジョン…(「なあに?」)あ、君じゃないよジョン。そのまま踊ってていいから。
ベース音が太いですね。後々の高めの切ない音を出す人間とは思えません。
Nao:Misfireとかね。
ご隠居:この曲のベースの肝は、二番に入る前の、ベースソロ。「どどだで〜」ですな。
(いきなり窓から入ってくると、座布団を引いて座り込む)
mami:うわっ、びっくりした〜。
Nao:いらっしゃい、ご隠居さん。
ご隠居:うむ。次回からは茶くらい用意しておきたまえ。
それと、DO YOU THINK〜の掛け合いの後の、ギターとのユニゾン。
そこでは一弦の14フレットまで使っているんだよ。
2. Doing All Right
Nao:最初の方は、前曲と違って、しっとりしてスローな感じだったのに、
急にハードなロックになるのがとても変わってるように思います。
かと思えば、また綺麗な感じになって…その変化が非常に
「クイーン」らしいと思います。
mami:ちょっと長すぎるという気もします。まだそこで曲調変えるか?
と聴いてて退屈するというか。初めは好きなんですけど。
Nao:これ、「Smile」バージョンは短めですよね。
mami:それは知りませんでした。実は「Smile」音源はさほど真剣に聞いてないんです(^^;)
ご隠居:ベースに関して語れよ(^^;
この曲はティムとの違いを語って欲しかったなぁ。 ティムはずっと同じ音を弾き続けるという、
狙ってるんだか、アイディアがないのか、 歌に忙しいのかわからないベースですな。
ジョンはアコースティックになったところで、 ブライアンが下がった感じで弾いているのに対して、
上昇フレーズを弾いて、広がりを持たせている。
で、ハードになる前のお導きフレーズがカッコイイですな。
3. Great King Rat
Nao:歌詞がとてもおもしろいです。わからん単語もたくさん出てくるし。
mami:「彼は汚らわしい老人だった 僕が今いったことを
その眼で確かめたくはないか?」…確かめたないっちゅうねん(^^;)
こんな歌詞がささっと頭に浮かぶフレディはやはり只者ではありませんね。
Nao:ですね。わたしなんか、いくらない知恵絞っても無理です。
サウンド的には、最初からずっとばたばた鳴っているドラムの音と、ギターの
「わうわう」いっている音が、耳に残りますね。
ブライアンが裏でいろいろ弾いてるんだけど、音がいっぱいありすぎて
全部聴き取れん。(笑)
中間部で、中途半端に手拍子みたいに「ぱちぱち」いってるのが、
個人的に非常に気になります。
mami:おお、ようやったようやった〜って自画自賛でしょうか。
このときのフレディの張りのある声、いいですね〜。
Nao:ですね〜。
ところで余談なんですけど、この曲と同じ名前のバンドがあるんですけど、
mamiさんご存知でしたか?何か関係あるんか、気になります。
mami:名前だけはどっかで聞いたなあ。
そりゃ多分、関係あるんでしょうね。この名前だったら、邦楽バンドでも
ありそうですね…訳して「グレキン」とか言われたりしそう(^^;)
ご隠居:ベースについて語れったら(^^;
この曲はロジャーのパターンに合わせて、弾いてますな。
決まったフレーズ以外に特筆すべきところがないのだけれど。
比較的、地味なプレイだよね。ハードロックの王道ってかんじです。
4. My Fairy King
Nao:始めの「うっ」というギターの音が非常に好きです。
mami: ああ、「おっと間違えて鳴っちまったい」みたいな音ね(笑)
Nao:ロジャ−のハイトーンボイスが非常に効いてますね。
mami:ぁああああ〜〜〜〜ってやつ。この曲、どこで息を抜けばいいのか
分かりません。ジェットコースターみたいです。
Nao:終わりの方のフレディのピアノはすごいですよね。
よく聴いたら、ジョンも結構動いてるし。
ご隠居:この曲はブラック・クイーンやキラー・クイーンの プロトタイプの曲なんだけれども、
フレディの四分音符打ちのピアノに対して、どういうアプローチが有効かを、考えてあるよね。
後に出てくる、高音域での歌うフレーズの萌芽が、 ここでは既に見られておりまする。
5.Liar 
Nao:このアルバムに収録されてる曲の中で、私が一番好きな曲です。
イントロの手拍子、よくあわせて一緒に「ちゃっちゃっ」てやってます(笑)
mami:イントロ、結構長いよね〜。で、盛り上がるだけ盛り上がってからの、
フレディの悩ましげな「I have sinned dear father…」がたまらなくいい。
恐ろしい色気を感じてしまう(^^;)
Nao:ぞくぞくしますよねぇ。ビデオに写ってるフレディの表情も、なんだか艶かしい。(^^;)
「らいあ〜♪」のコーラスでロジャーがすごく頑張ってません?
フレディの艶声が非常に良いです。しびれます。(笑)
それに、「おーでい・ろ〜ん」のアドリブの後の重めの下降系のベースが
非常に効いてて、「おっ、ジョン頑張ってるよ」と思わず頬が緩みます。
mami:今だとつい頑張ってる映像が先に頭に浮かんじゃいますね。
ツーショットも浮かぶけど(^^;) ライブの方が好き…に思えるのは、
アルバムだと後ろでブライアンが鳴らしてるからかなあ。
ご隠居:後半のベースソロが非常にドライヴ感が出てますなぁ。
この頃のジョンはハードな曲になると、 (RAINBOWを見ると)
指によるピッキングが強くなっていたんでしょうなぁ。
大きなウレタンもアタック音が大きくなりすぎないように、
また、音が伸びすぎないようにといった、対策の一環でしょう。
ここぞと言う時には、人差し指と、中指が同時に。
6.The Night Comes Down
Nao:イントロから今までと少し違った感じで、全編フレディの、
シルクのように艶やかで綺麗な声が良いです。コーラスも美しいし。
mami:あの暗い音が好きなんです。夜が来た〜って感じの。
実は私、このアルバムとサイモン&ガーファンクルの「SOUND OF SILENCE」を
セットにしてカセットに入れて、
東京行きの深夜バスでずーっと聴いてた思い出が
あるんですけど、これ聴くと今でも深夜の道路のセンターラインが目に浮かびます。
全然寝られへんかったもんなあ。…選曲に問題あるんかもしれんけど(^^;)
ベースの囁きが耳から離れません。
Nao:そうですか…私はブライアンの頭のソロを聴いて、
「流離ってるなぁ」って思いました。(^^;)
ご隠居:イントロのフレーズはずっと同じだけど、 難しいフレーズだよ。
それと、一番と二番でフレーズが大きく変わっているところは、 ジョンのセンスだと思う。
歌詞で言うと、NOW ALL THE WORLD〜NOBODY CAN SEEのとこ、
このフレーズは素晴らしい。 AND IT'S DARK AGAINのとこもスゴイよね。
んで、この曲のテーマはどうやら「ドラッグ体験」らしいね。
つまり「ルーシー」ってのは、
ビートルズの「Lucy in the Sky with the Diamonds」のルーシー。
頭文字をとると、LSDだと言われてる曲だね。
7.Modern Times Rock'n'Roll
Nao:前曲からの流れを一蹴するかのように、力強く入る
「じゃっじゃっじゃ♪」というイントロ、たまらなく好きです。(笑)
それに歌がものすごい早口で、かなり疾走してます。
歌詞もなんだか意味不明で。「最後のあれはすごかった」ってなんなんじゃろうか…
mami:これ、「BEST SELECTION」になぜか(?)入ってたけど、
早すぎてよく分からん歌やと思った(^^;) でも、かっこいい。
Nao:よく言われるけど、ロジャーは最初から「ロジャー」なんですよね。
このアルバムでロジャ−の曲はこれだけだけど、強烈なインパクトがあって、
アルバム全体のアクセント以上になってる気がします。
mami:確かに、ロケンローラー全開ですもんね。今聴くと好き。
Nao:うん。6の終わり頃からどきどきしだして、「来たっ!!」って感じ。
ご隠居:この曲は、AT THE BBCで聞くと、ベースが強調されてていいよね。
でも、ロジャーのストレートな曲だから、ベース弾きとしては、おもろないねん。
8.Son And Daughter
mami:これのイントロ、はまりましたよ。このテンポ、私にぴったり(笑)
Nao:かなりへヴィな感じ。「あ〜い・うぉ〜ん・ゆ〜♪」のコーラスで、
またしてもロジャ−のハイトーン・ボイスが光ってますね。スローなテンポと、
重めのギターリフがけだるい感じがして良い。
mami:そういや、「ジョン・どきどきのオーディション」時の曲が
これだったんですよね。ブライアンがリフを手取り足取り教えたそうで。
Nao:え、そうだったんですか?それは知らんかったなぁ…
でもブライアンじゃあね。(^^;)
mami:うん、ブライアンじゃあね(笑)
ご隠居:こういうリフ一発の曲も、ジョンが不得意なところなんだよなぁ。
不得意というか、個性が出しにくい。
9.Jesus
Nao:この曲についてはこれと言ってないんですが…(^^;)
mami:私も…なんか8で満足しちゃうもん(^^;)
Nao:ブライアンのギターの音がとても変わってて、シンセみたい。
それに加えて中間部の「各楽器乱れうち」がプログレっぽい、かな?
(と言ってもプログレは殆ど聴いたことない^^;)
ご隠居:この曲はデ・レーン・リー・バージョンの方が良い。
ベースも数十倍カッコイイ。
10.Seven Seas Of Rhye
Nao:2nd.の予告編みたいな感じですね。
少しテンポは遅めかな?フレディのピアノのテクニックは、すごいですね。
mami:おまけですね。でも2nd.でもそう思ったので、どちらかといえば
この位置に来てるほうが似合ってる気もします。雑多な賑やかさがある。
ご隠居:これはセクションがひとつだから、結構遊んでる。
どんどどん どんどどん ぺ。って感じだよね。
ご隠居:と言うわけで、ベースのベスト・トラックは、 ごいんきょ的には、
The Night Comes Downでした。(と言って風のように去っていく)
mami:あ、お愛想なしですんませんでした〜って、もう見えないや。多忙な人だ…。
…ところでNaoさん、そろそろ本題に入りませんか(^^;)
↑今までの会話はなんだったんだ…(笑)
DEAKY 談義

Nao:ジョンはクイーンに入ったのが、一番後で、
しかも最年少なので、後に「影のリーダー」なんて言われるようになるけど、
まだ他の3人に対して、少し遠慮してたんじゃないでしょうか。
mami:うん、「僕は何も言う権限なんてないから…」って感じね。
猫を被っていた、ともいえます(笑)
Nao:ロジャーとフレディの案で、クレジットに
「ディーコン・ジョン」とされてもあまり抵抗できなかったようだし。
mami:あれはブライアンも「ディーコン・ジョン」と呼んでたらしいですよ。
Nao:ブライアンまで…ブライアンってよくわからんなぁ。
mami:助祭(deacon)・ジョン…。
そう言われてもおかしくない雰囲気はあったと思うなあ。
黙っていれば「ノーブルな貴公子」だもんね。喋ると…はっはっは。
(笑ってごまかす)
いや、当時はほんとに犯しがたい雰囲気がありましたね。
当時はね(念を押すなというのに)。
Nao:そう、当時は。(笑)でも良く考えて見たら、
今の私ぐらいの年齢でもうクイーンに入ってたんですからねぇ。
mami:私なんか、知らんまにこっちが年上だもんなあ(^^;)
Nao:実際ブライアンも「ジョンはとてもおとなしくて、
僕たち3人に殆ど話しかけなかった」
なんていってませんでしたっけ。だから、ジョンは自分に与えられた役割を、
一生懸命こなすので精一杯だったんじゃないでしょうか。
mami:一生懸命さは、にじみでてますね。
それはいつの頃でもそうなんですが(^^;)
音を聞いてると、遊んでる部分がない。
Nao:Greatest Flix1のボーナストラックで見られる「Liar」のジョンは、
そんな感じがとても強くしますね。「みんなに頑張ってついていかなきゃ…」って、
あのちょっと汗ばみ気味の顔(笑)が言ってるように見える。
mami:あれ?汗かいてましたっけ?
いや〜なんかソソラレマスね、ジョンの汗。あんまり汗かかない感じだから。
でも暑がり。(←脱ぎたがり?)
Nao:でもかと言って、むちゃくちゃしゃかりきになってる
ようにも見えないし…あくまでも見た目はクールなジョンです。
mami:そう、見た目はふてぶてしい(笑)よく睨みきかせてるし。
あの上目遣いな睨み顔、結構こわいもんね。で、機嫌悪いと口が
へにょって下がるの。逆に、たれ目で、ほにょっとした締まりの無い口で
映ってたりするのも、若さが溢れててよろしいです。
Nao:赤ちゃんの頃とか、少年時代の写真でも、口元が機嫌悪そうに
へにょって曲がってません?
しかし、この頃は、まだ派手に踊ってませんよね。(笑)
まだ足だけリズム取ってるって感じで。
mami:しっかし、この裏表紙、誰が「影の主役」なのかよく分かって
いいですね〜。(にんまり…)
Nao:ですよねぇ…こう、他の3人にばれないように密かに目立ってる感じ。
ばたぴー:お腹減ったよぉ。
mami:さっきあげたやん、ローストピーナッツの袋。
ばたぴー:食べられちゃったんだもん。
mami:お前の他に誰が食べるっちゅうねん!…って、ああ…。
おいしかったのねジョン。それは何より。
Nao:ごめんねばたぴー。こら、ジョン!いつまで踊っとんね!
ジョン:え?だってさっき、踊り方が足りないっていってたじゃん。
mami&Nao:君じゃない!


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