One Year Of Love
Written by John Deacon
Recording information by Philipp
(PraxisNothaft@t-online.de)
*オリジナルはこちら*
1986年初頭、ロンドンのタウンハウス・スタジオで録音
5月に『カインド・オブ・マジック』上でリリース
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総論:
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味わい深いソウル・バラード。映画「ハイランダー」の重要な
バックグラウンド・テーマになっている。最もクイーンらしくない
曲のひとつといえるだろう! フレディの声がなければ誰も
クイーンとは気づくまい。
何人かのゲストをフィーチャーしている曲でもある。
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ドラムス
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ロジャーはベース・ドラム、スネア、クローズド・ハイ・ハットだけを使用。
全てのドラムスはリヴァーヴ或いは軽くステレオ・ディレイしている。
雰囲気のあるドラム・サウンドを作るために時間をかけているのが
よく分かる。音は微かに左から右に移動している。
タンバリン・オーバーダブ・トラックも存在する。
(これもリヴァーヴ或いはステレオ・ディレイ)
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ベース
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ジョンはフレットレスを演奏している。トレブルと
ベース・ポーションが共に効いた、非常に温かいサウンドだ。
シグナルはD.I.を通してピックアップされている。センターでミックス。
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キーボード
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軽く右にパンするキーボード・トラックがある。
ジョンが引きずるようなストリング・パッド・サウンドを奏でている。
これはどういうものかというと、キーを叩いた時に音はすぐには
出ずに、フル・レンジになるまでに少々時間がかかっているのだ。
この音はGeneral MidiでいえばStrings 2でうまく説明できるだろう。
Yamaha CXか、Rolandで演奏されている。
もうひとつの、ミドルでパンするキーボードも演奏はジョンによる。
ベル音とミックスされたエレクトリック・ピアノサウンドだ。
恐らくRoland製のキーボードだろう。
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ストリングス
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ジョンはタウンハウスに10〜15人の弦楽器セクションを招いている。
彼らのアレンジはLynton Naiffの手による。
いくつかの例外を除き、アウトロで演奏しているだけである。
多くのマイクから音をピックアップしていて、シグナルは左右に拡散している。
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サキソフォン
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Steve Gregoryによる。非常に味わいのあるソロはサックス・チューブに
収められた小さなマイクでピックアップされている。
サウンドにはリヴァーブが多く、時々ステレオ・ディレイが入っている。
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ヴォーカル:
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バッキング・ヴォーカルは多くはないが、フレディが単独で行なっており、
この為に3つのトラックに声を録音している。リード・ヴォーカルもまた
彼による。全ての声はリヴァーヴ或いは軽くスタジオ・ディレイしている。
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付記:
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このジョンの曲はまったくブライアンなしで録音されている。
…これは「Forever」のリベンジなのだろうか?それとも
「Forever」がこの曲に対するリベンジか?
また、この曲にはピアノ・ヴァージョンもあり、映画の中で聞ける。
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