Who Needs Goods?
〜ディーキー・グッズの集め方〜

ジョンに関する様々なグッズ(シングル・インタビュー資料など)を集め出したのは、1998年の夏でした。地方住まいでネットもうまく活用出来なかった当時、『No Turning Back』が欲しくて欲しくて、日本では発売されていないと分かった時には、もう本国にでも行かないと売ってないんだろうなあと悶えていたものです。

でもそのとき、「求め続けていれば、いつか必ず向こうから飛び込んでくるよ」と言ってくれた方がいました。 あれから数年経ってそれなりに「モノ持ち」になった今、同じ言葉をこれからディーコニストへの階段を昇ろうとしている方々に捧げたいと思います。

●中古屋巡り〜中身は必ず確認を

初めての中古屋巡り(in 大阪)で手に入れたものは以下の通りです。
  • 『I Want To Break Free』12インチ・シングル(1800円程度)
  • 「音楽専科」と「ミュージック・ライフ」(75年物・各2000円程度)
  • 82年来日時のツアー・パンフ(5000円のところを友人と折半)
その時は「世の中にはまだこんなものが残っているのか!」という感動の方が大きかったんですが、今思うと値段が張り過ぎです。都市部では特に「クイーン・ファンは金づる」(少しくらい高くても買っていく人が多い)と思われているらしいので、値段も高めに設定してあるお店が多いのだとか。

雑誌の場合、モノの回転が速いお店や、「クイーン=過去の1バンド」としか認識してないお店(地方に多いです)が狙い目です。初期の雑誌が100円単位で売っていることだってありえます。 そして特にディーコニストの皆さん、表紙に「クイーン」と載っているものを見つけたら、カバーを外してもらってでも、中身は必ずチェックしましょう。時としてジョンは「クイーン」に属していないことが多々ありますからね。それに写真が切り抜かれていることもありますし。ジョンが、ではなくて、裏に当たる人がです、勿論。もっと困るのは「クイーン」の表記がなくてもジョンが載ってる場合なんですが、これはこまめに中を立ち読みしてから買うしかなさそうです。

それから、ジョンが関わったシングル盤(例えば『No Turning Back』)を見つけたい場合、シングルがごちゃまぜに詰まったダンボール箱を逐一チェックするのは徒労だと言い切って良さそうです。店にあるのであれば、ほぼ間違いなく万単位の値段がついてしかるべき場所に鎮座しています。そして、都心を除けばそんなお店は皆無のようです。地方のひっそりとした佇まいのお店の埃を被った棚の片隅で運良く安値で発見できるのではないか、なんていうのは宝くじに当たるより困難かと思われます。だって日本で出てませんし。こんな事を力説するのは実際それを試みた経験が何度かあるからです。札幌の骨董品のような中古屋で同じく骨董品のようなご主人に「い、イモータルズっていうバンドの曲なんですが」とメモまで書いて探してもらいながら、将棋仲間を待たせていたご主人への申し訳なさと自分のやってることの恥ずかしさと虚しさに目覚めた甘酸っぱい(ちょっと埃っぽい)思い出は忘れられません。

●内外オークション〜入札時期を見極めて

日本で出たものなら、根気良く中古屋巡りをしていればいつかはばったり出会うかもしれません。でもジョン関連物の場合は、悲しいことに日本でリリースされていないものがほとんどです。それに彼(ら)はイギリス人。本国、あるいは英語圏には、もっともっと色々な雑誌や音源が眠っているはず。そんなものを日本(自宅)にいながら安く手に入れられたらなあ!という願いを叶えてくれる1つの方法が、オークションの利用です。

私が主に利用しているオークション・サイトは、国内ではYahoo!(略してヤフオク)、海外ではeBayです。ヤフオクにはジョン物(シングル)はまず出てこないのですが、レンタル落ちビデオやノヴェライズなどの「ビグルス」商品は100円単位の安値で出品されていることもあるので、こちらは要チェックです。しかしながら内外共に、「Queen」の名がつくと元値が割高に設定されていたり、入札者が殺到してとんでもない金額になったりすることが多いです。日本では競争率が低そうなジョン物も、eBayでは然り。

好みのアイテムを発見した際、誰よりも先に手をつけたい、他の人が奪いに来たらすぐに取り返したい、と思うのが心情とはいえ、それを繰り返すことによって価格が余りにも高騰しすぎて損をするものなので、くれぐれもご注意下さい。私が最初にオークションでゲットしたアイテムはUS版Bigglesビデオだったんですが、実はそれほどレアでもなくしょっちゅう安値で現れるものだとは知らずに、早いうちから入札しては抜かれ、また入札するを繰り返していたら、75ドルにもなってしまいました。アホです。入札は、ぎりぎりまで待つことが肝心です。スマートな入札者は、最後の1分くらいになってさっと獲物をかっさらって行きます(されたことが何度かあります)。突然フリーズしちゃったらどうしようという不安があるので難しいですが、できれば分単位まで我慢。 既に誰かが値段を釣り上げている時は、次に出るまで諦めましょう…というのはなかなか出来ないんですけどね。


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