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もう数年前のこと。通販サイトを巡っていて「CD Clock」なるものの存在を知った。要するにCDと時計が一緒になってるだけのもんだろうと想像はついたが、そのCDが「John Deacon Interview」だとなると話は別だ。お粗末と分かっていても(しかもCD自体は既に入手済みだとしても)どうしてもゲットせずにはいられない、それが新米ファンの悲しい性である。CD単品よりかなりお値打ちなそれを、私は注文した。
期待を裏切らないチープさを漂わせて品物は届いた。ペコペコのセロファンのケースは最初から角がばりばり割れている。「大好きなCDを壁にかけたり立てかけたりしてね☆」ってそれでは聴けないのではないのだろうか。心なしかジョンの顔も睨みが効いている。
「おどうぐばこ」に入ってそうなプラスチック製の針をぽこんと外し、中央のネジを緩めると分解できる仕組みになっている。一応CDが触れるところにはクッション材が使われているようなのだが、新品にも関わらず傷がいくつも走っていた。このまま壁に掛けてもいいものやら。ナイスだ。
この品の利点はおそらく、CDが着脱可能であることなのだろう。つまりこういうことをして遊べるわけだ。
果たしてそれで嬉しいかと問われても答えに窮するが。
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