|
この、一瞬誰か判らんくらいノーブルな貴公子(クリックするとビッグサイズで拝めます)は、1974年12月21日付の週刊新聞「DISC」の表紙である。彼でもこんなふうに表紙を飾ることがあったのかと仰天したが、さらに驚くべきことにはこの号、クイーンのドイツ・ツアーを追いかけているのだが、写真はすべてジョンの手によるものらしいのだ。
『「ロード中のクイーン」と題した記事に珍しい写真が欲しい、そう思ったのが始まりだった。飾らない、率直な写真を。しかしそんなもの誰が撮れるだろう? しかもクイーンはドイツにいる。そのとき、答えが稲妻のごとく降ってきた! ジョン・ディーコン、それが我々のカメラマンの名である――今問題になっているグループで、いかすベース・ラインを奏でてもいる人物だ。』(記事引用)
題して「Queenのジョン・ディーコン:超写真マニア」…なんとまあ。
記事はRosemary Horideさんによって、ドイツ公演のことが日記風に書かれている。 特筆すべきことは載っていない…というか、ジョンに関する記述がほとんどないのだが、クイーンを知らないスチュワーデスが彼等を指して「あなた達はグループですか?」と聞いたというエピソードが入っていたりする。(『「どうぞお構いなく」とジョンが後ろから叫んでいた』らしい)
以下が掲載されていたスナップ写真と、付随していたコメントである。(カッコ内は私)
ダルタニャンなんかメじゃないさ
(時期からいって、ジョンの結婚式で彼が被ったのはこの帽子に違いない) | |
どうかこのサウンドチェックがうまくいきますように。
(ベースを持ちながらも撮っていた?) | |
鏡よ鏡、この中で一番キレイなのはだあれ?
(左端にかすかに見えているのはカメラを構えたジョン?) | |
アイラインがうまくいかないワ
(なんとなくカメラも意識しているフレディ) | |
ジャックのガードに頼って、ちょっくら寝るとするか
(「ジャック」とは当時のマネージャーのジャック・ネルソン氏。) | |
ポール? 誰だそれ?
(「ポール」とはビートルズのポール・マッカートニー氏。(説明不要)) | |
物思いに耽るマーキュリー氏
(隣りはメアリーさん? …ジョンは機内でもフラフラと立ち上がっていたらしい。) |
まさかコメントまでジョンならお笑いだが、それは分からない。
なかなか楽しい写真が撮れているのに、彼自身の写真がないのが残念だ。
カメラマンになれば自分の写真を撮られなくていいから引き受けたのかもしれない。…それにしてもブライアンはいずこへ?(爆)
最後にとっておきの一枚、というのがあり、クイズになっている。これだ。
これダアレ?
(他人のバックを襲う貴公子) |
答と「シアー・ハート・アタック」の感想を書いて応募すると、何かもらえるのだそうだ。最初これを見た時、「フレディのお尻…?」と喜んだのだが、掲示板で答を募ると、肘と肉付きからこれはロジャー以外ありえないとの結論に達した。ちなみにカラーだと色は赤らしい。
実はこの記事、次週に続いているので非常に気になる。…どなたか持ってませんか。
|