ロックの貴公子ものがたり

	フレデリック王子はクイーンズロックの明日を担う若き後継者。 魅力的な声とミステリアスな容姿で、男女を問わず人気者である。 隣国のメアリー王女との結婚を望まれているが、本人にいま一つその気がない。 どうやら他に意中の人物がいるらしい、と最近のゴシップ誌をにぎわせている。
	ハロルド第２王子は長身痩躯、頭脳明晰だが、俗世間を嫌って 学者になるといいだし、現在は塔の上から天体観測に精を出している。 しかし夜になるとハンドメイドの楽器を手に、吟遊詩人張りに歌い歩いている模様。 意外に饒舌なので、宮殿内のことを知るなら彼に聞くのが一番である。
	メドウス第３王子は金髪碧眼で若い女性の憧れの的。 じっとしているのが嫌いな性質で、近衛隊長を務めているが、どこかの 「男装の麗人」と間違えられるので、よくキレている。
	末弟のリチャード王子は内気で滅多に宮殿から外へ出ないので、 国民には謎の存在であるが、国の経済を管理しているのは実は彼である。 皇族及び召使からはそのノーブルな顔だちで絶大な人気を得ている。 しかし本人は容貌に無頓着。ひとけのない宮殿の庭を散歩するのが趣味。