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Speakin' with DEACON

"Music Star" August 24th 1974
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☆なぜブライアンの顔の方がデカイんだろう…?

サクセスロードをつっ走ってる時って、簡単にハッピーになれそうですよね? 今回はジョン・ディーコンに、今までどんな時にハッピーだったか聞いてみました…

「一番最近では、アメリカツアー全体かなあ。プロとして重要なだけじゃなく、すごい体験だったから。それまでアメリカなんか行ったことなかったし、もうビックリの連続さ。中でもニューヨークでやった週が印象に残ってる。ブライアンが病気になってしまって止めなくちゃならなくなる直前さ。でもやっぱり、どういう訳かそんなに楽しくなかったなあ。そこは劇場で、他のギグとは雰囲気がかなり違ってたせいもあるけどね。

「そこで僕らが知られていたのには驚いたよ。いつもどおり、クイーンのTシャツを着てる人はまばらだったけど。ラジオ局でエアプレイされたから、知ってもらえたんじゃないかと思う。ラジオを聞くのがすごく嬉しくて、カセットレコーダー買っちゃったんだ。ラジオから直接録音できて、ステレオで聴けるやつ。こっちに帰っても聴けるようにいろんなのを録音したよ。車にもプレイヤーがあるんだ。電気製品のたぐいが好きなんだ。

「その前の重要な出来事といえば、Queen IIがチャート入りした事。最初のアルバムはそれほどうまくいかなかったから、特に嬉しかった。仕事を認めてもらえるってのは良い事だよね。もっとも、僕はそれほどいつも心配してる訳じゃないんだけど。こういう事に関しては、ロジャーが一番心配しがちなんだ。

「イギリスツアーで一番ビッグな日といえばレインボー・シアターだったけど、一番面白かったのは、最後のギグだよ。以前キャンセルしなきゃならなかったことのある、バーミンガムの小さなクラブに戻ったときのこと。最後だったから皆すごくリラックスしていて、お酒も沢山飲んで楽しんだよ。ロードクルーを半分ほどステージに出して、全裸で駆け回らせたりもしたんだ。ロジャーはそんなことできない方にシャンペンのボトルを賭けたんだけど、彼ら、やってのけちゃった。

「個人的には、ロンドンの大学へ行くために家を出た時も重要だといえるな。それ自体は大したことじゃないけど、それで音楽の方面に進むようになったんだからね。それまでは小さなアマチュアグループでプレイしていただけだったのに、連中と知り合ってプロに近付いた訳だもの。

「ロジャーとブライアンにディスコで会ったのが最初だよ。ベースギタリストを探しているって聞いてたから、彼らと喋ってみた。実際、数週間前からオーディションをしていたものの、ぴったりくる奴がいないって話だった。その頃には既にフレディもいたから、僕の参入でクイーンは今の形に落ち着いたんだ。

「プロになろうって決めたのはそりゃ重大な瞬間だったよ。僕らは空き時間にプレイしていただけだったし、実際、僕自身は、そんなことになるとは思ってもみなかった。冗談で喋ってた時はあったけど。でもラッキーだったなあ、良いスタジオでデモテープを作れたし、それをレコード会社に持っていったら興味を持ってくれたし。それで自信がついて、ゴーサインを出したんだ。

「多分、フレディとロジャーが一番熱心だった。ブライアンは物理と天文学でかなりのキャリアを積んでいて、将来を約束されていたけど、あの二人は生まれながらのスターだからなあ。おそらくフレディだったよ、僕らを奮起させて進ませてくれたのは。マネージャーなんかの人達に主張しまくってたのも彼だ。

「最初に買ってもらった楽器はね…小さなプラスチックのトミー・スティール・ギター。あれは7歳の時に違いないな。あちこち提げてまわってたけど、本当いうと音はあまり出してなかった。でも、数年経つと近所の友人達が2本のギターで練習を始めた。僕はただ一緒にいるだけだったよ。アンプ代わりに使えるようなテープレコーダーを持っていただけだったから。数週間経つとすごく興味が湧いて来て、とうとう母さんにスパニッシュ・ギターを買ってもらうことにしたんだ。厳密に言うと、それが始まりといえるね。

「学生時代は、壊れかけの古いバンであちこち移動して小さなギグをこなしていた。すごく楽しい思い出だよ。

「今は、なんとか暇をみつけてはメカを弄り回しているんだ。車とか、ラジオとかいったものをね。自分の車を修理できるのって、すごく楽しいんだ。難しいだろうなって思っていたけど、実際はとても簡単さ。ナットとボルトで出来てるだけなんだから。

「今のが僕の最初の車さ。18ヵ月前までは、買う余裕がなかったんだよ。ただのMiniだけどロンドンのあちこちに行けるし、僕らは留守が多いから、大きいのを買っても無駄だと思ってさ。これ、とある学生から買い取ったんだ…僕は店で物を買うよりは、捜し回る方が好きだから。たった40ポンド払っただけなんだよ!

「数年前、ホリデーに皆でコーンウォールへ行った時には、素晴らしい時間を過ごせたな。まだ大学にいた時のことで、全部の機材を一つのバンに詰め込んで出発したよ。ロジャーがそこの出身だから、ギグを取り付けるって言ってくれて、コテージを借りて2週間一緒に過ごしたんだ。僕は入って間がなかったから、お互いを良く知ることが出来て本当に良かったよ。グループとしての絆が出来たんだ。ロジャーが取り付けて来たギグは6つくらいあったから、損得なかったし。

「僕が今一番望んでいるのは、自分達だけのツアーさ。アメリカツアーはすごくうまく行ったと思う。モットをサポートする次席バンドに過ぎなかったけれど…。でも、今度は僕らだけで、小さなツアーをやることが出来るんだ。たしかに良い経験をしたよ。ほとんどの人がモットを見に来たんだろうけど、僕等もだんだん認められるようになってきたし。でもまだモットみたいにずば抜けてる訳じゃない。同じように好きになってもらうのは僕ら次第ってことだよね、違う?」

皆好きになってくれますよ、ジョン…きっと!


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