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クイーン日本ツアー'82 OFFレポート

「音楽専科」83年1月号 (抜粋)

クイーンの親日家ぶり あ・れ・こ・れ
ジョンは片仮名が読めるとあって、時々本屋を訪れては、片仮名で書いてある本のタイトルを、かなり正確に口に出して読んでみせたりもした。☆風の便りによれば今でも読めるらしい(ほんとか)。 飛行機で移動する時などは、機内の音楽放送のプログラム・シートを取り出し、海外アーティストの曲名、歌手名などの読み方を、しきりに口に出してみては、それが正しいかどうかを確認していた。
さすが工学博士 エレクトロニクス展に出没
ジョン・ディーコンは、他の3人のようにオーバーに出歩くことはあまりせず、車に乗らずにふらりと出掛ける事が多かった。
近くの公園をもの思いにふけるかのごとく、散歩したり、気ままに商店を見歩くなど、比較的目立たない存在だった。☆ああこの「スター」に愛の手を。
その彼が、ある時大きな存在感を示したのだ。晴海で催されたエレクトロニクス・ショーにサウンドエンジニアらと連れ立って出掛けた彼は、さすが電子工学で博士号を取っているだけあって、目を輝かせて全会場を回っていた。
特に興味を持ったのは、"高品位テレビ"らしい。高品位テレビの説明はここでは省略するとして、この"高品位テレビ"をどうしても見たいと言って、広い会場を探し回ったほど。☆学位どうこうではなく、単に「新らしモン好き」なだけでは…なにせテレビだ。
また、パイオニアのブースでは、レーザー・ディスクの展示場で、何とクイーンのステージの模様を映していた!
「あ、俺が出ている」
と彼が言ったかどうかは知らないが、自分が出ている姿を彼はどのように感じていたのだろうか。
画面に映し出されるクイーンを食い入るように見つめていた女子高校生は、何かを感じたのだろうか、ふと後ろを振り返った。その時の彼女達の顔といったら、もう吹き出さずにはいられないほどのあわてようだった。
スーパー・ロックとスーパー・テニスの対決
ロジャーとジョンはよくディスコに行き、午前様で帰ることも珍しくはなかった。ある晩、某ディスコのハロウィンパーティがホテルで開かれ、ジョンとロジャーがそれに出席した。その場には、ワールドスーパーテニスで来日していたビタス・ゲルライタスも来ており、ロジャーとすっかり気が合ったらしく、長時間談笑していた。☆しかしジョンもこの後のオフの合間にちゃっかりゲルライタスさんとジャム・セッションをしたようだ(withマッケンロー)。

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