What's In?(今週のディーコンさんネタを総ざらえ)
- お気に入りベーシスト
-
89年のラジオ・インタビューで、「どんなベーシストが好みか」と聞かれたジョンが「ロリー・ギャラガーと一緒にプレイしてる人はいいなあ」と答えていたのですが、肝腎の名前が聞き取れなかった(言ってなかった?)のでずっと気になっていました。今回、Pandaboyさんが胸のつかえを取ってくれました!
(Pandaboyさん)
ソロになってからのロリー・ギャラガーのベースは、私の知る限りずっとジェリー・マッカヴォイ(Gerry McAvoy)という人が弾いてました。
メインとなるミュージシャンのバックを永く勤めるような人ですから、決して目立たないけれども堅実なプレイを身上とするプレイヤーでした。
このあたりなんとなくディーコンさんと共通するような部分もあって、ディーコンさんが彼を好きなベーシストに挙げた理由も分かる気がします。
- (Naoさん)ロリー・ギャラガーのBassistさんが判明して良かったですね。
Pandaboyさんの書き込みから察するに、堅実なプレイでフロントマンを陰から支えるバンドの屋台骨、なくてはならない存在の人だったんでしょうか。ひょっとしたらジョンはQueenにおける自分の立場を密かにマッカボイさんと重ね合わせていたのかもしれませんね。マッカボイさんのプレイは、ロリー・ギャラガーのアルバムではどれでも耳にすることができるんでしょうか?やはり、名盤といわれる「Irish Tour」が良いんでしょうかね?
- リッケンバッカーとプレシジョン
-
クリス・スクワイアの影響でリッケンバッカーを使用、「指弾きではジョン、ピックではクリスのプレイが目標」とおっしゃるMJさんにいろいろ教えて戴きました。
- (MJさん)クリスとジョンの共通点っていうと、メインメロディの対旋律を弾くこととか、高いフレットを多く使うことくらいかもしれません。個人的にメロディ楽器としてのベースが好きなんです。この2人、音は実に対照的ですよね。どっちも捨てがたいです。
プレベ:重い音がします。個人的に好きなのはネックが細い69年ごろのものです。
全体的に、バンドで鳴らしたときに下から支えるような響きになる傾向があります。
アンプで鳴らしても素晴らしいですが、ライン録り(ジョンも殆どこの方法)に強く、「バンドの他メンバーが求めるベースの音」を得易いベースです。指弾き、ピック奏法どちらでも素晴らしい音がしますが、独特の重さを強調するなら指弾きがオススメです。
リッケン:音作りの幅は広く、ゴリゴリの音から柔らかい音まで作れます。言葉では言いにくいですが、どんなセッティングにしても「リッケンの音だなー」という感じで、バンドではぐいぐい前に出てくる感じです。ライン録りには弱く、良い音を出すためには基本的に真空管アンプが必要です(ラインと混ぜるくらいは最低限要求されます)。昔のはリアピックアップが弦の上に跨っているのでピッキングできる場所が限定されていて、指弾きはし難いですが、ブリッジ手前でピッキングすると独特の粘っこい音がでます(ゲディ・リーなんかもやっていた)。が、基本的にはピックで弾くベース(ポール・マッカートニーやクリス・スクワイア)ですね。変わり者のベーシストが多く使っています。
- 使用弦:ロトサウンド
-
今週はジョンの使用弦でもあるロトサウンドの弦についても盛り上がりました。MJさんが教えてくださったオフィシャル・サイトでは、"Jazz Bass 77"という弦の紹介のところにジョンの名前もちゃんと載ってます。残念ながら79年あたりに使っていた"Superwound 606&707"というモデルは現在は生産されていないようです。
- (MJさん)クリスとジョンといえば、2人とも英国ロトサウンドの弦を使っています。この弦はブリティッシュロックをやるときには必需品です。使っている人は挙げればキリがないですが、ジョン・エントウィッスルも使っています。ラウンドワウンドはすぐに弦が死ぬので、「ピックでゴリゴリ」派はしょっちゅう張り替える必要がありますが、フラットワウンドの場合、元々死んでるようなものなので問題ないでしょう。私は指弾きをするときには「死んだラウンド弦」を好みます。
- (Jun Greenさん)>「死んだラウンド弦」を好みます。
わざと新品に「熱湯をかけて」殺すのが音質の安定につながりました。
Jazzドラマーが新品ライドシンバルを地面に埋めるのと同じ事です。
- (MJさん)個人的な楽しみ方として、張りたてのときにはギョリンギョリンな音なのでクリス・スクワイアモードで楽しみ、死んできてから2フィンガーでジョン・ディーコンモードで楽しむのが最近開発した有効活用法です。一石二鳥です。
|