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If You Can't Beat Them

寂しくたって さあしっかり
落ち込むなんて思うつぼ
ひとりっきりでぼーっと座って
誰かを待ってうろうろしたって
ノックの音は聞こえやしないよ
たとえ胸がズキズキ痛んでも
逃げ隠れはもうおよし
そう 言っただろう
「負けずにやり返せ」って

長いものには巻かれよう
その方がいいよ
だって気分良くなるから
逆らっても無駄なのさ
頼らずにやっていけはしないんだ

ヘイヘイさあ行きなよ
立ち上がるんだ
気分良くなること請け合いだよ


If You Can't Beat Them そのえらそうな手を僕の金からどけてくれ
引きずりおろそうったってそうはいくもんか
僕を連れ出し たっぷりもてなし
自分の意のまま絡めとり
法のチカラで煙に巻こうとするあんた
卑劣な真似をするんだってね 噂になってるよ
教えてやるとも 僕の出方を
あんたの流儀でやり返してやる

長いものには巻かれることだ
その方がいい 気分がましになる
逆らっても無駄なのさ
頼らずにやっていけはしないんだ

こりゃいいや もういっかい

長いものには巻かれることだ
その方がいい 気分がましになる
逆らっても無駄なんだ
みんな自分がかわいいもんさ


(訳の言い訳)
これを最後まで置いてあったのは、曲としての良し悪しとは別に、慣用句が多くて訳すのが大変そうだったからです。さらに抽象的な前半とはうってかわった後半の生臭さの繋がりが今ひとつ不明でしたし(なにか嫌な目にあったのか、ジョン?)。 前半で励まされた主人公が、後半では自分の「敵」に向かっていっている、といった感じなんでしょうか。しかしながら「そう、長いものには巻かれなきゃね」とニコニコしながら妥協の道を見出したかにみえて、その実(いまだに)ちっとも巻かれていない人の曲だと思うと味わい深いです。当時のファンクラブの会報によれば仮の邦題は「打ちのめせたら」だったようです。どっちもどっち? (2003.3.19)