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My Life Has Been Saved

これが今の僕たちの在り処
ばらばらの道をゆく人々
これが今の物事の在り様
混乱に満ちている

新聞を読んでみた
あらゆるページに死が溢れてる
ああ主よ あなたに感謝します
僕の人生は救われてきたのですね

さあ行こう 偽りを重ねながら
さあ行こう

my life has been saved そしてすっかり振り出しに戻る僕たち
ばらばらの道をゆく人々
これが今の物事の在り様
混乱に満ち満ちて

新聞を読んでみた
あらゆるページに死が溢れてる
ああ主よ あなたに感謝します
僕の人生は救われてきたのですね

僕の人生は救われてきた
僕の命 僕の魂は
いつだって救われてきたのですね


(訳の言い訳)
デモ作りを手伝ったデイヴ・リチャーズさんが「完全にジョンの曲」と言い切ってくれた作品。フレディがすごく気に入って唄を入れたということなので、歌詞はフレディである可能性があります。そうであれば、この時点(「ミラクル」の頃)でこれほど人生に対して肯定的になれたフレディはすごいと思うし、それはジョンの作ったメロディに触発されたせいかも?と考えると、とても嬉しいです。もし、ジョンが書いたとすれば…身近に溢れる死を前に「僕は助かってよかったなあ」とは不謹慎じゃないのかという向きもあれど、苦しい時期を経た末について出た正直な気持ち、彼ならではの素直さは、胸に響きます。『Was It All Worth It(素晴らしきロックン・ロール・ライフ)』が「ミラクル」の中で一番好きだと言っていたジョンは、このセッションの頃、自分達のやってきたことには価値があったのだ、自分の人生は救われてきたのだと、一生懸命信じようとしていたかにみえます。数年後、ギターを多用した当初のバージョンを「メイド・イン・ヘヴン」でああいう形に仕上げ直したことで、彼は静かな気持ちでその思いを確固たるものにできたのかもしれません。