In Only Seven WORDS

English version is here

寡黙

多くを語らない。だが、自己を持たない訳ではない。
それがQUEENにおいて彼に求められた「役割」だから。
沈黙が時として雄弁であることを、彼は誰よりも知っている。


冷静

流されない。欲に溺れない。
音楽とビジネス。両方の世界を渡り歩いてきた彼は、
そのどちらにも属し切れない己の限界も把握していた。


早口

ひとたび口を開けば、言葉が奔流となって溢れ出す。
美辞麗句、社交辞令は用いない。今語るべきことだけを、
淡泊ともいえる簡潔さで。しかしその回転の速さは、
脳裏を高速で渦巻いている思考を感じさせる。


温和

穏やかな表情で一歩後ろにいる。
穏やかな表情でベースを片隅で弾いている。
ただそこに在るだけで、空気が柔らかく感じる。
曲もまた、彼に似ている。


微笑み

彼はいつでも微笑んでいる。
「辛く苦しい時でも笑うように心掛けているんだ」
それ故に強く、優しく、そしてどこか哀しい。
今日のその笑顔は、何を閉じこめているのだろう。


家族

一人の女性と添い続け、子供に恵まれた家庭的な男。
業界では希有なその私生活を誇示することはない。
それほど彼は家族を愛している。


自分を表現した言葉

96年、彼はアンケートでこう答えている。

「SHY, NERVOUS, IRRITABLE, WORRIED」
――シャイで、神経質で、短気で、心配症――
メディアのフィルターを通したイメージと、自らの分析と。
「QUEENのエニグマ」と称される理由に思いを馳せる。


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