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Chapter 1 Chapter 3

Eternal Wings
Under Pressure

Written by Anja Geenen (translated by mami)

Chapter Two

ジョンが姿を消して一週間が経った。彼の居場所は未だに分からない。
ジムはヴェロニカと子供たちを自宅でそっとしておくことにして、クイーン・オフィスで手がかりを探そうと試みていた。しかしヴェロニカは毎日のようにオフィスを訪れた。乳母に暇を出し、子供連れで来ることもあった。今はジョンの妹のジュリーが子供たちの世話を引き受けており、オードビーからは彼の母親が、息子が置き去りにした妻と子供たちの元へ駆けつけていた。
ヴェロニカは義母とリビングで腰掛けていた。ジョンはどこにいるのか、何が起こったのか。二人には思案するしかすべはなかった。義母は非常に気がかりな様子だった。なぜジョンが誰にも行き先を告げずに出て行ったのか分からないからだろう。ジョンは母親にさえ何も連絡していなかったのだ。
彼女、モリーは、ジョンが10歳、妹が4歳の時に夫を亡くし、以来女手ひとつで子供たちを育ててきた。大変なことだったが、彼女なりに最善を尽くしてきたつもりだ。父親を亡くした時のジョンのことを、モリーは思い出した。僕が母さんと妹の面倒をみるよ、あの子はそう言った。まだほんの子供だったのに。父親がいない生活など考えもしなかっただろうに。突然の出来事にジョンがどれほど傷ついたか、モリーには痛いほど分かった。私を慰めてくれた後、あの子は自室に戻って泣いていた。ダディがなぜ死んでしまったのか理解できずに涙を流し続けるあの子を、私は見てきた。
モリーと子供たちが暮らしに慣れるまで、長い時間がかかった。ジョンは学業に励んでいた。モリーの期待通りの賢い息子。ジョンとジュリー、二人とも彼女の自慢だったが、特にジョンを誇らしく思っていた。夫を亡くしたせいで、過保護だったかもしれない。ジョンは真面目に勉強していたが、バンドで演奏してもいた。きちんと勉強しさえすればバンドも構わないわと、モリーは思っていた。だがしばらくして成長したバンドはクラブやパーティーの席で演奏するようになり、やりすぎだと思ったモリーはジョンを勉学にだけ集中させようとした。ある日、バンドの仲間たちがやってきて、ジョンを外に出そうとしたことがあった。庭からジョンに計画を話す彼らの声を聞きつけたモリーは飛び出していき、息子の腕を掴むとこう叫んだ。「今夜はパブなんかで演奏させないわ。ジョンは勉強しなきゃならないし、早く寝るんですからね!」家の中で、二度とこんな真似をしないでとこんこんと言い聞かせた。彼女も怒っていたが、ジョンも母親に対して激怒しており、その夜は一切口をきかなかった。
ジョンがロンドン大学のチェルシー・カレッジに進学したとき、モリーはとても嬉しかった。学業に専念したいからと言って、ギターやアンプを家に残していったせいでもある。ジョンが勉強よりもギターに夢中になっているのではないかと心配していたモリーはほっとした。学業だけではなく、ギターにも一生懸命になっていたのを知っていたからだ。母親を失望させることなく、いつも優秀な成績を収めていたジョンは、教師にも受けが良かった。勤勉で物静かな彼は教師好みの学生だった。ロンドンへ行ってしばらくすると、ベースとアンプを持ってきて欲しいと電話がかかってきた。またベースが弾きたくなったいうことだった。モリーは約束させた。学業をおろそかにしないこと。それが守れるなら持っていってあげるわ。すべてが順調にみえた。ジョンはそつなく学業に励み、高校生になったジュリーの成績も良かった。モリーは満足だった。
クイーンというバンドに入ったよ。ジョンからそう聞いたのは1971年のことだった。学業を続けていさえすれば構わなかったが、息子への影響力が薄れていることをモリーは悟った。あの子は自分の欲するままに行動するようになっていき、バンドが大きくなることを望んでいた。クイーンのメンバーに初めて会った時、モリーはあまり面白くなかった。長髪の連中なんて。まるで女の子みたいじゃないの。息子も髪を伸ばしていたが、学業を終えて仕事に就くようになれば切ってくれるだろうとモリーは思っていた。しかし彼らがビッグになるつもりだと話し出したとき、彼女の望みはもろくも消え去った。母親を刺激しないように微笑みながら、ジョンはこう言ったのだ。「本当だよ母さん。彼らはすごいんだ。最高の連中さ。僕たちは成功するよ」あんなに興奮した息子を見たのは久しぶりだった。
そしてモリーはごく最近のことを思い返してみた。あの子の興奮は冷めていた。バンドに対しても、家族に対してさえも。長男のロバートが生まれた時のあの子の嬉しがりようったら無かったのに。私とヴェロニカ、そして赤ちゃんまで同時に抱きしめて。でもみんな消えてしまったのね。あの子は今、家族を置き去りにして誰も知らないところへ行ってしまった。なぜジョンにこんな真似が出来たのか、モリーは理解に苦しんだ。10歳で父親を亡くしてから、ずっと父親のいない生活に耐えてきたあの子がどうして? あんなに傷ついていたのに、同じ苦しみを自分の子供たちに味あわせるなんて、どういうことなの? それとも、何か起こったのかしら? ヴェロニカに負けず劣らず、モリーも心配でたまらなかった。彼女は始終ジョンの身を案じていた。あの子はプレッシャーに潰されそうだった。バンドにいて何も良いことはなかったじゃない。クイーンを辞めて欲しいとジョンに言ったのだとヴェロニカから聞いて、モリーは頷いた。あのバンドがジョンを病気にしてしまったのよ。そう言うと、ヴェロニカも賛成してくれた。

ふたりの女性は一緒に座り、ジョンからの知らせを待っていた。何が起きたのだろう。なぜ何も言わずに家を出てしまったのだろう。ふたりの気がかりは同じだった。ふたりを慰めに何人もの人が訪れてはまた去っていった。子供たちは、叔母ジュリーの元で過ごしている。ヴェロニカは沈黙に耐えられなかった。だが義母との会話は、自分たちを置き去りにしたジョンのことばかりだ。モリーの深い苦悩はヴェロニカもよく分かっている。お義母さんはいつもジョンを気遣っているもの。このまま息子を失ってしまうんじゃないかと心配なんだわ。
ヴェロニカは知っていた。モリーもまた、クイーンをよからぬ風に思っていることを。「名声やプレッシャー。そんなものがあの子を狂わせてしまうのよ」それが彼女の口癖だ。ジョンを誇らしく思い、彼の成功を喜んではいた。でもお義母さんは、それよりもこじんまりした電気店にいるあの人を望んでいたのよね。「学業をやめてバンドに専念することにしたからね」あの人の口からそう聞いたときのお義母さんのショックといったらなかった。大反対だったもの。「修士を終えて、きちんとした職業に就くべきだわ、ジョン」でもあの人は首を横に振った。「母さん、クイーンは大丈夫さ。すごいバンドなんだ。僕たちはきっとビッグになるから。…だから、もうそんなこと言わないでほしいんだ」
ヴェロニカは隣りで打ちひしがれているモリーを見やった。彼女と同様、義母もほとんど眠れていないようだった。あまりにも多くのことが頭をよぎるのだ。
モリーは突然、ヴェロニカに向かってこう話し出した。
「ねえヴェロニカ、あなたがどれだけジョンや子供たちを愛しているのか、私にはよく分かっているわ。でもいったい何が起きたの? なぜジョンはあなた達を置いて出て行ったの? 口喧嘩したと言ったわね。それが原因? ジョンはちゃんとした理由もなしに動く子じゃないはずよ」
ヴェロニカは驚いてモリーの方へ向き直った。
「お義母さん、私だって訳もなく喧嘩なんかしません。あの人を愛していますもの…お分かりでしょう? ジョンはとても落ち着きを無くしていて、まったく口をきいてくれませんでした。話し合いたくても上の空でした。クイーンを辞めて欲しいと言ったら、急に怒って出て行ってしまって…」
モリーはため息を吐いた。
「そうねヴェラ、あなたのせいじゃない。あなたは素敵な女性よ。良き母で、良き妻で…素晴らしいことだわ。ジョンは思い知るべきよ、あなたを見捨てられるわけがないって。ええ、あの子にそんなことさせやしませんとも」
モリーは常にヴェロニカの味方だった。ジョンにぴったりの女性だったからだ。献身的な妻であり、後には献身的な母となったヴェロニカ。親切で優しい娘。ジョンには申し分のない女性。あの子がヴェロニカを連れてきた時は、とても嬉しかった。内気で控えめだったけれど、とても甲斐甲斐しくて優しくて、信心深いカトリック信者のヴェロニカ。学があり、知性が光ってもいた。たちまちモリーはヴェロニカが大好きになり、このシャイな娘が必ずジョンを幸せにしてくれると確信したのだった。
最初にモリーに連絡してきたのはジム・ビーチだった。息子さんがいなくなりましてね。書き置きもせずに出て行ってしまったのです。誰も彼がどこへ行ったのか知らないのです。モリーはパニックを起こしかけた。ジョンが無事なのかどうかさえ、分かっていないのだから。どんなことが起きていてもおかしくはなかった。
数時間後、娘ジュリーの運転する車で、オードビーからジョンが家族と住むロンドンへ向かった。「大丈夫よ母さん、今までだって兄さんは馬鹿な真似はしなかったじゃない。自分の面倒をちゃんと見られる人よ、もう良い大人なんだし、無分別ではないわ」しかしモリーは今回ばかりは首を横に振った。もしそんな分別があるなら、電話してきているはずよ。
息子の家に着くと、ヴェロニカがお茶を入れて出迎えてくれた。目には涙が溢れんばかりだった。モリーは彼女と子供達をぎゅっと抱きしめた。お茶を飲みながら、3人の女性達はこの問題をどうすべきか話し合った。
「私が子供達の面倒を見るわ。お義姉さんは少し休んでちょうだい」ヴェロニカのあまりのやつれように気づいたジュリーがそう勧めた。彼女が子供達を連れて部屋を出た後、モリーはヴェロニカの側に留まって、思い出話を始めた。子供時代のジョンのこと。父親を亡くした時のジョンのこと。彼とヴェロニカとの結婚のこと、授かった子供達のこと。ジョンがどれほど家族を大事に思っていたかということを話し合った。そして、なのになぜ一人で出て行ってしまったのかということを。二人の女性達は無力感を噛みしめた。考えられる答えはひとつしかなかったからだ。ジョンにとって、クイーンと家庭生活を両立させることは不可能なのだと。彼を心から愛している二人は、共に慰め合い、共に涙を流し合い、共に待ち続けた。電話がなる度に二人で飛び上がったが、それは心配した友人達からの電話だった。ジョンは見つかったの? 答えはずっと、ノーのままだ。

* * *

一日がのろのろと過ぎていった。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが様子を見に家を訪れた時、二人の女性に冷めた視線で出迎えられた。
「僕も心配しているんです。クイーン・マネージメントと一緒になって、彼を見つけ出すために一生懸命になっているんです。何か僕にお手伝いできることがあるなら…」
「ないわ」それがモリーの答えだった。
「もう帰って頂戴」
ブライアンは悟った。この二人はバンドを責めているんだと。そして、済まない気持ちになった。誰にも何も言わずに出て行ったジョンに対して。私事で他人をかきまわす奴じゃなかったのに。プレッシャーが大きかったのは知っていたけれど…僕に何が出来たっていうんだ? どうしてやることも出来なかった。ただ今は、ジョンが無事に戻ってくることを祈るしかない。
ブライアンには、なぜそれほどまでにプレッシャーがジョンに圧し掛かっていたのか想像がついていた。この前のツアーの出来が悪かったんだよな。皆機嫌が悪かったし、お互いに対しても気分を損ねていた。諍いが絶えなかった。ジョンとのとある口論を、ブライアンは思い出した。まったく意味の無い、馬鹿げた喧嘩。そのことでブライアンは申し訳ない気分になり、何かしなければと考えて、ディーコン家のドアを叩いたのだった。ジョンを心から愛している二人の女性を前にして、彼は何を言うべきか、何をすべきかまったく分からなかった。ひたすら、ぎこちなさと後ろめたさを感じた。言ったことすべてが裏目にでてしまったようだった。出て行ってくれとまでモリーに言われたのだから。

* * *

ヴェロニカはモリーを連れてクイーン・オフィスへと向かった。ジムが電話を掛けている間、ふたりはソファーに座って、期待と不安を味わいながら待ち続けた。ジョンの手がかりは、まだ見つからない。
ジムもまた、気を揉んでいた。ジョンがどこへ行ったのか、そもそもどうやって出て行ったのか、まったく見当がつかなかった。
午後になってブライアンが訪れた。
「何かニュースは?」
「いや、ジョンはまだどこにも」
ブライアンはそのまま居残り、部屋の隅に座って、ジムの動きを静かにぼんやりと見守っていた。
ジョンを見つけるためにあらゆることを試みながら、ジムはずっと毒づいていた。いったいどこに行ってしまったんだ? なぜ電話してこないんだ? この著名なクライアント達からの奇妙な要求のたぐい(特に、フレディからの)には慣れ切っていたジムだったが、まさかジョンがこんなことをしでかすとは予想外だった。今にも卒倒しそうなジョンの母親を懸命に宥めながら、彼もそろそろ限界に達しつつある。
オフィスは気がかりな者たちで溢れかえっていた。ブライアンがおり、ヴェロニカとモリーがやってきて、ロジャーやフレディさえも顔を覗かせた。フレディは今まで、同僚に対して気遣いを見せるような男ではなかったが、今回は違っていた。フレディがどれほどジョンを大事に思っていたのか、ジムは初めて気がついた。
部屋は気の置けない者たちの会話と外からの明るい日差しに満たされている。電話が鳴る度に、皆が静まり返る。ジムが電話を取るのを息を呑んで見守るのだが、ジョンの手がかりは無く、再び会話に戻っていく。落ち着かない雰囲気が漂い、誰もが案じていた。
ジムが初めて会った時のジョンは、少しぎこちなさがあったものの、感じは良かった。温和で、礼儀正しく、知性的な青年。バンド内でバランスを保つ強さも併せ持っている。他の誰とよりも、このジョンとビジネスの議論をすることをジムは好んだ。ジョンはプロダクションすべてに関わること、何が起きているのかをきちんと把握しており、ジムにとっては大助かりな存在だったのだ。そう、認めるとも。私はジョンが好きだ。だからこんなに心配で、こんなに毒づきたくなるんじゃないか。
「後生だから教えてくれジョン、いったい全体、どこへ行ってしまったんだ? なぜ何も言ってこない?」
言いながらジムは、部屋の切迫した雰囲気をひしひしと感じた。

* * *

フレディはふらふらと出入りする人の流れをじっと眺めていた。
彼はジョンのライフスタイルに干渉したことはない。ジョンもそうだった。だが、二人はお互いに良い関係を築いていた。ジョンの、安定していて誠実なところが好きだったのかもしれない。いつでも頼りに出来たからだ。
フレディは、ジョンがプレッシャーに押し潰されそうなのを知っていた。だから家族を残して消えたジョンに済まない気持ちになった。僕のせいでもある。あまりに多くのことを要求しては、喧嘩を吹っかけた僕の。この前のツアーでは、メンバー全員がお互いにこっぴどくやり合ったから。
フレディはジョンが心配だった。いつでも庇ってやりたくなるのだが、彼がどこにいるのかすら分からない今は、なすすべも無い。何も告げずにこんな風に出て行ってしまうことがどれだけ多くの人間を傷つけるのか、君には分かっているの、ジョン?
フレディがジョンを非常に好いていることを知る者は少ない。フレディ自身、自分とロジャーが恋仲だなどと報じる奇妙な噂を耳にしたことはあったが、ジョンとの噂は皆無だった。無論そんなことはまるで頓着していなかったが、だんだん、ロジャーとよりジョンといる時間のほうが長くなっていった。ジョンは善人そのもので、時にはひょうきんでもあった。すぐに手を貸してくれて誠実で、いつでも信頼できた。抜け目がなくて賢いところも気に入っていた。羨望も抱いていたかもしれない。ジョンには素晴らしい家族がいたからだ。申し分のない妻と子ども達。フレディも子どもは大好きだったが、あやし方には疎かった。彼にとって子どもというのはある意味、ウェンブリーの大観衆を相手にするよりも緊張する存在だった。そのせいもあって、子ども達がひしめくジョンとヴェロニカの自宅へ訪ねたことは一度もない。もうひとつの理由としては、自分達二人があまりにも異なる世界に生きており、時間の過ごし方や金銭感覚が、あまりにもかけ離れていたせいである。ジョンの生活は退屈でちっとも面白くない。フレディはそう思っている。なぜあんなに利口で楽しい男があんな退屈な暮らし方をするんだ? まったく理解できないよ。そりゃあ、今回は退屈どころじゃないけれど…それでも、理解できない。ジョン、なぜ君は家族を置き去りにしたの? 最初にジョンがいなくなったと聞いたときは、笑っちゃったんだよ。ぜんぜん君らしくなかったから。単なる悪い冗談なのかい? 違うよな、こんなたちの悪い冗談がやれるのは、ロジャーくらいだもんな。

* * *

ジョンはいい奴だと、ロジャーはいつも思ってきた。少々おとなしい時もあるが、それでも、いい奴。彼には未だに、何が起きているのか分からなかった。まるで勝手が違う。ジョンが家を出て行っただと? そんな「らしくない」話あるもんか。実際のところ、ロジャーはジョンのことなどあまり考えてはいなかった。親友という訳ではない。いい奴だから、気に入っている。そんな程度だった。ツアーの時にジョンと一緒にいるのはたいていブライアンだったし、サウンドチェックの時はフレディが側にいて、紅茶やビールを飲みながら、タバコを片手に二人でいろいろやっていた。滅多なことがない限りロジャーはジョンと一緒にいることはなかった。まして、紅茶やタバコをたしなむだけのために隣に座るということは皆無だ。
なのになんで俺はこんなにイライラしてるんだ? なんでこんなに心配なんだ? 家族を置いたまま音沙汰が無くなっちまったジョンのことなんかで。家族を見捨てるなんて、よくそんな真似が出来たもんだぜ! そこのところが彼には許せなかった。ロジャーは自分が天使のように清らかだとは考えていない。むしろジョンにすら劣ると思っている。しかし彼は、ジョンのように自分の家族を捨てたことは一度もない。
ロジャーは考えた。あの頃、プレッシャーがデカかったからな…あいつには耐え切れなかったのかもしれない。この前のツアーは最悪だったもんな。音楽的にもまずかったが、最大の原因は、俺たちそのものにあった。お互いに罵り合って…ジョンは、ブライアンとやり合ってたっけ。だからブライアンが後ろめたい気持ちになるのも分かる。ロジャー自身は後ろめたさこそなかったが、ジョンを心配する気持ちは同じだった。
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